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高齢者参列サービス

なんらかの理由により参列を躊躇している高齢者の方などに向けたサービスです。
医療従事者が近くにおりますので、万が一の場合も安心です。
食事対応、設備の有無など細かい確認・打ち合わせも可能です。

国連の世界保健機関(WHO)の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としています。

65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼びます。日本での高齢者の割合は20%にもなり、世界でも最も高い水準です。高齢者の割合は今後も増加し、総務省統計局によると2015年には25%を超えると見込まれています。社会の高齢化の進展に伴い、高齢者が安心して楽しめるよう、イベントでは安全対策が重要となります。

高齢者の視覚

加齢に伴う身体変化の特徴の最初に現れるものとして、視力・視野の変化があります。これは加齢に伴い水晶体と神経細胞に変化が起きることが主な原因です。

これにより、以下の様な変化が生じます。

  • 近くを見る視力の低下:多くの人は40代から近くのものが見えづらいと感じるようになります。この視力の変化は老視または老眼と呼ばれます。水晶体が硬くなると、近くのものに焦点を合わせることが困難になります。老眼となった場合は老眼鏡が必要になります。
  • より明るい光が必要:水晶体の透明性が低くなるため、薄暗い場所でものを見る事が難しくなります。そうすると、読書にはより明るい光が必要になります。平均的に、60歳の人が読書する場合は、20歳の人の3倍の光が必要です。
  • 色覚の変化:加齢に伴い水晶体が黄色みを帯びてくるため、色の認識が困難になります。色が暗く見えるようになり、違う色のコントラストを見分けるのが難しくなります。青色はより灰色っぽく見え、青写真や背景が色あせて見えます。高齢者にとっては、青い背 景上の黒い文字や青い文字が読みにくい場合があります。
    書類は、大きい文字、見やすい字体・行間で作る必要があります。また、色のコントラストについても、暖色(赤~緑)と寒色(緑~青)を対比させる、明度差をつける、彩度の 低い色同士の組合せを避ける等配慮し、白黒コピーであってもわかりやすい内容であれば、高齢者にとって見やすい資料となります。さらに、案内板等は明るい場所に設置するなどの配慮が必要となります。

高齢者の認知機能

高齢者の認知機能は個人差が非常に大きいのが特徴です。これは内在性の要因(遺伝、ストレス、体調、精神状態など)に加え、社会文化的な関わり(教育、職業、趣味、運動など)といった多数の因子が複雑に絡み合って影響を与えているためと考えられます。

大きな変化は主に以下の2つです。

  • 情報処理速度の低下
  • 物忘れ

目の高さを合わせ、伝わりやすいよう簡潔な言葉で話すなどの配慮が必要です。

高齢者の食事

食べることは、高齢者の大きな楽しみのひとつです。体の変化を正しく理解して、体の状態に合った食事をおいしく食べていただきましょう。高齢者に生じる主な変化は下記の点です。

  • 味覚が衰える→濃い味付けを好むようになります
  • 噛む力が衰える→歯を失うことなどにより、噛む力が若い頃の1/3〜1/4になりますが、柔らかいものだけの食事は好ましくありません。
  • 飲み込む力が弱くなる→食べ物が喉を通りにくくなり、むせたり、つかえたりしやすくなります。
  • 消化液の分泌が減少し、胃腸の働きが低下する→消化吸収能力が低下し、消化不良や下痢をしやすくなります。
  • 喉の渇きに鈍くなる→喉の渇きを感じにくくなり、脱水症状を起こしやすくなります。その為、特に夏場は意識的な水分補給が必要となります。

高齢者の方にお食事を楽しんで頂くには下記の点を参考にしてください。

  • 本人の嗜好を重視する
  • 見た目や香りでも楽しめる季節感のあるお料理を提供する
  • お餅など、窒息の原因になるようなものは避ける
  • むせたり、つかえたりしやすい人の料理にはとろみをつける

高齢者の運動能力

加齢に伴う運動能力の低下の原因は主に3つあります。

  • 骨の老化
  • 筋力の低下
  • 関節の老化

これらに伴い、転倒のリスクが高くなります。足元のおぼつかない高齢者を見かけたら、介助の手を差し伸べる事は事故を未然に防ぎます。

また階段などの上り下りも難しくなります。階段は上がる方が難しそうに見えますが、下る場合にも重心変化と体重移動が難しく、特に転落の危険があるので適切な介助が必要です。

高齢者への接し方

高齢者へは常に尊厳を持った態度で接し、その発言に対してはまず「そうですね」などと肯定して受容します。高齢者は自分が受け入れられないと思うと、より強く自分を主張するため逆効果を招きます。高齢者が何を望んでいるかを考え、優しく対応しましょう。

また、親しみを持った対応や話し方を望む人もいれば、敬語や礼儀を重んじる人もいますので、その人その人に合わせた臨機応変な接客が必要です。

私たちのペースで接してしまうと高齢者はなかなかついてこられない事が多々ありますので、相手の気持ちを理解しながら、相手のペースに合わせて接客をすることが大切です。